刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第31章 近侍 大倶利伽羅
なぜか笑っている鶴丸。だけどこっちはそれどころではない。失禁しそうなほどだというのに。
すると大倶利伽羅さんがゴキブリをひっつかみ、私の目の前に差し出してきた。
「や、やだ!見たくないっ!!なんでそんないじわるするのおお!!!伽羅ちゃんのバカア!」
「作り物だっよく見ろ」
「そう!!作り物おおお!だから見たくな??ふ、ええ…?」
いまだ心臓がこれ以上ないくらいに脈打っていて、放心状態の私を大倶利伽羅さんが鶴丸から離し、引き寄せた。
そして大倶利伽羅さんが私の頭に落ちてきた虫を、そっと取ってくれて、背中をあやすようにトントン優しく叩いてくれている。
「もう、大丈夫だ…」
「ひ、う、うん…」
大倶利伽羅さんの腕の中で、段々と落ち着きを取り戻した。どうやら頭に落ちてきた虫(くも)も小さい作り物だった。
作り物といえど、驚くほどに精工に作られた動くおもちゃで…でも本当に本物にしか見えないからじっと見るのも嫌な程。くもなんて毛が生えてる…
気持ち悪い気持ち悪い!