刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第31章 近侍 大倶利伽羅
何も話さなくても一緒にいるだけで心地がよくて、静かな時間が流れていく。本音を言うと仕事なんか放ったらかしにしてずっとこうしていたい…。
でもそういう訳にもいかず、暫くそんな甘ったるい時間を過ごして、名残惜しくもまた仕事に取り掛かった。
その後も順調に仕事をして、一緒に夕餉を食べに行き、お隣で仲良く食べて一緒に広間を出る。
他の刀剣が近侍の時も、全く同じことをしていたのに大倶利伽羅さんが近侍というだけで、こんなにも違う!いつもの本丸が輝いて見える。
まるで同棲してるみたい…してる事になるのか?
「それじゃ、後でね」
「あぁ」
それぞれお風呂に入るため言葉を交わし別れた。
お風呂の窓を開け、お花の入浴剤を投入しお湯に浸かると、丁度良い風が吹き抜けてとても気持ちがいい。
男士用の露天風呂にも久しぶりに今度入りたいなぁと思いながら、洗い場に目を向けると、大倶利伽羅さんが選んでくれたオレンジ色の椅子が目に留まり、デートしたときの事を思い出して思わず顔がにやけた。
またあの時みたいにゆっくりデートしたいなぁ。