刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第31章 近侍 大倶利伽羅
まだ少し涙で濡れている私の頬に大倶利伽羅さんの革手袋越しの温かな手が触れ、そっと涙を拭ってくれる。
「ありがとう…」
「…戻るぞ」
「うん…」
それから第2部隊、第3部隊の出陣、第4部隊の遠征を順番に大倶利伽羅さんと一緒に見送った。
そして机に山積みの書類とファイル…
でも、目の前に大倶利伽羅さんが居る。それだけでお仕事が捗った。
パソコンとずっとにらめっこしていたら、いつの間にか大倶利伽羅さんが「八つ時だ」とお菓子を持ってきてくれた。もうそんな経つのか。通りで目が疲れてるはずだ。
お菓子を見ると、ういろうだったので立ち上がり、二人分のお茶を入れた。
大倶利伽羅さんが仕事用とは別のもう一つの座卓にういろうを置いたので、私もそこにお茶を置き腰かけると、大倶利伽羅さんが真後ろに座ってきた。
「!!」
「…」
大倶利伽羅さんの脚の間にすっぽり収まって、私の背中と彼の胸板がぴったり密着している体勢に、心臓が跳ね上がり思わず持っている湯呑を落としそうになった。