刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第31章 近侍 大倶利伽羅
「行ってしまわれましたな、主…」
「行っちゃった、寂しいですね…」
「寂しくない、と言えば嘘になりますが、主に合わせるのは刀の本分ですから」
「感慨深いね、僕も寂しいよ。でも、彼の新衣装楽しみだね。伽羅ちゃんもそう思うでしょ」
「あいつがどうなろうと、俺には関係ないだろう」
「心にもないこと言っちゃってっ!本当に素直じゃないんだから伽羅ちゃんは!」
いつの間にか来ていた光忠にそんなことを言われて、大倶利伽羅さんは不服そうにしている。
「それに主ちゃんが他の子の事で泣いたから、伽羅ちゃんは嫉妬してるのかな?いだっっ!」
余計な事を言った光忠は、大倶利伽羅さんに殴られていて、その横で一期さんが苦笑している。
「光忠、お前は畑当番だろう。さっさと仕事しろ」
「わかったよ、有機野菜を沢山収穫してくるから、主ちゃん晩御飯楽しみにしててよね」
「え!本当に?」
手をひらひらさせながら光忠は畑の方に歩いていった。一期さんも「それでは、私も馬当番がありますので」と柔らかな笑みを浮かべて去っていった。