• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第30章 ある日の出来事 4


「俺は…会いにいっただけだ」

「「「……ッ!」」」


「最初からそんなつもりじゃない…」

「「「!!」」」


三人は揃いも揃って同じ反応を俺に向ける。


「……チッ」


勝手に勘違いしていろ。
はあ、俺は寝るからな…心中で再び盛大に舌打ちし床に入った。


「伽羅坊…こういう時は発散するに限るぜ?」
「伽羅ちゃんの好きなずんだ餅沢山作ってあげるから元気だして…諦めちゃ駄目だよ、主ちゃんは伽羅ちゃんが大好きなんだから次はきっと大丈夫!」
「みっちゃん、俺もずんだ手伝うぜ」


「…………………………」





次の日の朝、朝といってももう昼前だ。
夜戦組は昼餉が朝餉みたいなもんだからな。

いつものように布団を畳み押し入れに片付けていると、国永の布団からなにやら白い布が垂れ下がっているのを見つけ、引っ張って取り出した。


 …

 …


なんだ、これは…



 『伽羅坊 ♡祝♡ あるじ』



赤い文字でハチマキに書かれた文字…
これか…
慌てて隠していたのは…

これを頭に巻くつもりだったのか…?


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp