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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第30章 ある日の出来事 4


同室の三人は既に寝ている。



床に入ったはいいが…
寝付けなかった。
それどころか、無性にあいつに会いたい…


いや、こんな深夜に女の部屋に行くなど。

夜戦は帰還が深夜になる。そのため昼間も執務に追われている彼女に無理をさせないよう、特に問題がない時は出迎えは無しにしている。

初めは待ってると言って聞かなかったが、体が持たないと理解したのか、申し訳ないといいながらも寝てくれるようになった。

恐らくこの時間あいつは深い眠りの中だろう。
今日は諦めて、明日姿を見ればいい…
同じ屋根の下にいるんだ、会おうと思えばいつでも会える。

それに以前のようにコソコソ会う必要もなくなった。あの頃は恥ずかしがるあいつに合わせていたが、今は堂々と会いに行けるんだ。

そう思い目を閉じる。


 …

 …


はあ、眠れそうにないな。

一目でいいからあいつに会いたい…


今日の俺はどうかしている。
夜戦で思ったよりも体が昂っているらしい。

慣れ合いは好きではないが、和泉守達と酒を飲んでから帰れば良かったのかもしれない、と後悔したが今更どうにもならない。


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