刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第29章 エイプリルフール?
「その反応…そうかそうか。きみ達がなかなか進展しないからいい加減痺れを切らしてな、俺のお陰で朝からいい思いしただろ!?……それにしても、俺が伝えた後のきみ…長谷部並みの機動だったな!!」
「~~ッ!」
「おっと!!愛しのお相手が到着だぞ」
「え?どこどこ!?」
鶴丸の視線の方を見ると、丁度大倶利伽羅さんが膳を持って席に座るところだった。
…いつ見ても何度見ても格好良い、好き…
はっ、しまった!つい反応してしまった!
「きみ、目がハートになってるぞ!」
「なってないったら!」
そこへ次郎ちゃんが文句を垂れながら座ってきた。
「あんた酷いじゃないか~アタシを置いて先に食べてるなんてさあ。おかげで寝過ごしちまったよぉ」
「あ、ごめん!忘れてた!!」
「主は伽羅坊に夢中で、近侍の事なんて頭になかったみたいだぜ」
「なんだってえー?それは聞き捨てならないねぇ」
「え?ちょっと!違う!!そもそも鶴丸がっ」
次郎ちゃんはいぶかしげに私を見るも、「まあ、あんたが笑ってることはいいことだ」とご飯を食べ始めた。