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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第8章 審神者会議&病院へ


貧血で倒れた時に意識までも失ってしまったのもそのせいだと言われた。

診察が終わり病院を出ると、大倶利伽羅さんがこちらを向いた。


「終わったか」

「はい。血が止まってから検査のために、また来週病院に行くことになりました。今日はとりあえずお薬貰いました」

「そうか」


そう言うと大倶利伽羅さんは、突如私の前で背を向けてしゃがんだ。


「乗れ」

「…は!?」

「乗れと言っている」


どうやらおんぶしようとしてくれているらしい。はいお願いしますなんて図々しく乗るわけにいかず、オロオロしていると「あんた、大分疲れているだろう。顔色も悪いしまた倒れられたら光忠や長谷部がうるさいんでね」と言われた。


「だ、大丈夫ですから」

「さっさとしろ!」


急に大きい声で言われて吃驚してしまい慌てて大倶利伽羅さんの背中に乗ると、スッと立ち上がりスタスタと歩き出す。

どうにも恥ずかしくて体を離していると「落ちるぞ、もっとくっついてろ」とピシャリと言われて、大倶利伽羅さんの背中に素直に身を預けた。

フワリと大倶利伽羅さんの匂いがした。

こんなに距離が近いの初めてだ…


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