刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第29章 エイプリルフール?
唇が何度も重なり、布団の中でいつもより大倶利伽羅さんの吐息がよく聞こえて、いつもより、大倶利伽羅さんの私より少し高い体温がダイレクトに伝わってくる…
キスされながら彼の匂いに包まれて、段々頭がぼんやりしてきて、まともな思考が出来なくなっていく。
舌を差し入れられて、ちゅく…と水音が鳴り、大倶利伽羅さんの舌の動きが、ゆっくり味わうように絡む舌が気持ちよくて…
抵抗する気力もとうに失われ、それどころかこの先を期待してしまっている自分がいた。
最近の私はおかしい。
大倶利伽羅さんにキスされると、触れられると、もっともっと、と体が求めているみたいに熱くなる。
「ん…」
じっくりと、ねっとりと咥内を動き回っていた舌が離れていき、その唇が今度は首筋を往復して熱を残していく…
彼の大きくて温かい掌が、頬から首へ伝い、そっと胸に触れた。以前手入れ部屋で触られた事があったけど、あの時は正気じゃなかったので大倶利伽羅さんも覚えていなかった。
だけど今は違う…それだけで甘い熱が身体中を支配していく。
「おーくり、から…んんっ」