刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第29章 エイプリルフール?
「ああ、そうですねぇ。イギリスの風習が日本に浸透して、ここ最近は日本も正午まで、という風に伝わってきてますね」
正午まで嘘をついていいのか…
鶴丸はその端正な顔に、含みのあるような笑みを浮かべた。
彼の矛先は勿論この本丸の主であった。さて、明日どうやって彼女を驚かせようか…心踊らせながら軽い足取りで広間を去った。
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今日はなんだか朝早く目覚めてしまった。
時計を見たら5時だった。まだ薄暗いしもう少し寝ようと思い布団に入っていたら、廊下からバタバタと騒がしい足音が…
誰だろう。こんな朝早くから何やってんのかなぁ。
ん?こっちに向かってきてない?
そこへ
「主っ、主っ!きみっっ!大変なんだ!!主!」
バーンと私室の扉が勢いよく開かれて、ビックリしちゃって体が飛び上がった。
「ちょ、ちょっと鶴丸!女性の部屋なんだからノックくらいしてよ!それにそんなに急いでどーしたの?まだ朝早いよ?皆寝てるよ!!」
まあ、隣に寝ている今週の近侍は次郎ちゃんだから、これくらいの音じゃ起きないと思うけど…