• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第29章 エイプリルフール?


鶴丸国永が内番を終えて広間に行くと、乱藤四郎が加州・大和守・鯰尾・骨喰と五人で何やらテレビを見ていた。


「あなたが好きなの!あなたが誰を好きであっても…」

「気持ちは嬉しいけど…俺は君の気持ちに応えられないんだ…俺の事は忘れてくれ…」

「分かってるっ、でも、でも!今夜だけは私を見て欲しい」

「…っ」

「お願い…抱いて、一度でいい!たった一度でいいから!」


なんだこのくさい芝居は…驚きも何もないじゃないか。
乱に聞いたら、これは昼ドラというものだ、と教えてくれた。

つくづくこの五振りはこの手のものが好きだな、骨喰は鯰尾に付き合わされているだけかも知れんが…、と思いながら、広間を後にしようとすると、昼ドラとやらが終わったのか、違う番組に変わり、興味深い内容が俺の頭に入ってきた。


「明日はエイプリルフールですねぇ」

「そうなんですよ!年に一度の嘘をついていい日!」


嘘をついていい日?そんな素晴らしい日があるのか?
驚きを求める俺にぴったりじゃないか…
思わず広間を出て行こうとしていた足を止め、画面に目を向けた。


「確か嘘をついていいのは正午まででしたっけ?」


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp