刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第28章 お祝いの宴
「だってさあ、大倶利伽羅そっちの部屋に戻ってなかったんでしょ?ってことは…」
「ってことは…って何かな?」
「最中だったらどーすんだよ。俺見たくないからね?」
「え、最中って…セックスしてるって事かい?もう昼なのに?主ちゃんに限ってそれはさすがに…」
「主に関してはそうだけどさ、大倶利伽羅は?暴走してるってことないの?だってさ、公認の仲になったんだよ?それってさ、昨晩は初夜って事!それに長谷部が人払いしてたの俺知ってるんだからね」
「…まあ、そう言われればそうだけど、むしろ僕はその方が嬉しいけどなあ。だって伽羅ちゃんだよ?一人でいいって言ってたあの伽羅ちゃんが…」
「俺は嫌だから!とにかく怪しい声とか音聞こえない?」
声からして加州くんと光忠らしいけど、とんでもない事を話していて、ブワリと顔が熱くなった。
大倶利伽羅さんは顔をしかめて、ベッドからスタスタと歩き、バッとドアを開けた。
「「……っ!!」」
「…何をしている」
「え?伽羅ちゃん、起きてたんだ」
「あー、最中じゃなくて良かった…」
「…やめろ」