刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第28章 お祝いの宴
……結局悪い顔をした大倶利伽羅さんに射竦められ、私も恥ずかしい事を言った事を見透かされた上に、逆襲され、私は羞恥で布団から中々顔を出せなくなったのだった…
「伽羅ちゃんのいじわるっ」
「先に仕掛けたのはあんただろう…」
「本当の事言っただけだもん!!」
「…俺も本当の事を聞いただけだ」
「ふーんだっ」
「…ガキか」
「ガキッ!?酷い!」
大倶利伽羅さんが肩を震わせている。
笑われたからいじけて布団の中にまた潜った。
暫く経ち…
「あんたいつまでそうしてるつもりだ」
「…」
「…はあ」
なんとなく布団から出るタイミングを失ってしまった…
すると、部屋に近付いてくる足音がして、扉の前で止まった。誰か来たらしい。
けど、一向に声をかけてこない。何だろうと、いじけていた事も忘れて思わず大倶利伽羅さんと顔を見合わせた。
耳を澄ますと、何やらこそこそと話し声が聞こえる。
「ちょっと、どうする?」
「どうするも何も声をかけるしかないんじゃないかな…」