刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第7章 体調不良
「大丈夫です、心配かけてごめんなさい。それにお出迎えもせず…出陣お疲れ様でした。誰もお怪我ありませんでしたか?」
「あぁ、負傷者ゼロだ」
「良かった…」
「あまり無理をするな……」
「あるじぃぃぃい!!」
バタバタバタと叫びながらこちらへ来る音。長谷部だ。大倶利伽羅さんはため息をついて、くるりと踵を返し去っていった。
「主!倒れたと聞きましたがっ!」
「長谷部お帰りなさい。私は大丈夫だから…」
「本当ですか?何か俺に出来ることがあれば、何でもお申し付け下さい!」
「ありがとう。大丈夫だから、長谷部も出陣で疲れてるだろうし、ゆっくり休んでね?」
「勿体ないお言葉!ですが主、俺はそんなに疲れておりませんので主のお世話を…」
「本当に大丈夫だから。長谷部ありがとう」
「そうですか…くれぐれもご無理をなさらないで下さいね」
長谷部が執務室を出ていった後、結局皆に心配をかける事になってしまって、申し訳ない気持ちで一杯になった。
…
…
そして会議当日。
全ての準備が終わった頃にちょうど大倶利伽羅さんが執務室に入って来た。
「準備は出来たか?」
「はい。大倶利伽羅さん、会議の後に私用で申し訳ないのですが、病院に行ってもいいですか?」
「あぁ、薬研から聞いている」
「ありがとうございます。今日は宜しくお願いします」