刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第7章 体調不良
「じゃあ入ってくるね…」
「また倒れられたら心配だからな。ここで待ってる」
「え、大丈夫だよ」
「…」
聞くつもりはないらしく、国広くんは黙って腰を下ろした。
その後お風呂から上がり、国広くんには夕餉を食べに行ってもらって一人で自室へ向かう。
執務室の襖を開けようとすると(自室は執務室の奥にある)スパンッと襖が開いて、慌てて出てくる人物にぶつかった。
「きゃっ」
「主ちゃん!どこ行ってたのっ?ご飯持ってきたら君がいなくなってたから何かあったのかとっ!」
「ごめん、お風呂入ってきただけだよ」
ホゥ…と安心したように光忠は私を抱き寄せて、良かった、とギューっと抱き締め私の頭に頬をくっつける。
「苦しいよ…心配かけてごめんね…」
私も光忠の背中に手を回してポンポンとあやすように叩く。心配性な光忠は私の保護者みたいだ。
「あ、伽羅ちゃん。帰ってきたんだ!じゃ、主ちゃん僕は失礼するよ、ご飯しっかり食べるんだよ」
光忠の腕が緩み、そのまま離れていくと少し先に出陣帰りの大倶利伽羅さんが立っていた。
「あ、大倶利伽羅さん、お帰りなさい」
「…体は?」