刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第28章 お祝いの宴
「長谷部くんわかったから」
「燭台切!お前はわかっていないっ!何もわかっていないんだ!あるじい~!俺と幸せになりましょお~」
「長谷部くん格好悪いよ!伽羅ちゃんに主ちゃん取られてショックなのはわかるけどっ」
「この状況でなりふり構っていられるかあ!あるじー、俺が、俺が!貴女を幸せにします!は、離せ燭台切!」
長谷部と目が合ったので思わず笑ってしまったら、長谷部は嬉しそうに「あるじったらあ~」と桜を舞わせ、光忠が呆れたようにへべろけの長谷部を引きずるように連れていった。
長谷部はいなくなったけど、次から次へと他の刀剣が絡んできては、私のコップにお酒を注いでいく。
そして小狐丸が来て膝の上にひょいっと座らされた。
「ひぇっ…っ!」
「ぬしさまは、この小狐と飲みたいとおっしゃっておる。そうですよね?」
「失せろ…」
「殴りますよ」
大倶利伽羅さんと小狐丸が険悪な雰囲気…その間にそそくさと膝の上から逃げた。
「今夜は朝まで僕と…やだなぁ、お酒の事だよ?」
「どうも、すいまっせん。主はんは自分と朝まで飲み明かすんでっしゃろ?」
「カカカカカ!拙僧と朝まで飲み明かそうぞ!これもまた修行!!」