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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第28章 お祝いの宴


大倶利伽羅さんは私を心配して、「おい、もうやめろ」と何度も促しているけど、そこは盛り上がっている刀剣達。止められるわけもなく。

その内大倶利伽羅さんがみかねて、私に注がれるお酒をも飲み始めた。鶴丸が「こりゃあ驚きだぜ、面白くなってきたじゃないか」といたずら気に笑みを浮かべている。


「大倶利伽羅さんっ」

「あんた酒弱いだろう」

「でもそんなに飲んだら大倶利伽羅さんがっ」

「はっはっはっ!大倶利伽羅は主の酒まで飲むとな?ふむ、その覚悟、しかと見届けよう」


大倶利伽羅さんが三日月さんを睨み、フンッと鼻をならし、受けて立つとばかりにお猪口に並々と注がれたお酒をぐいっと飲み干した。

広間におーっと歓声が上がり、どんどん大倶利伽羅さんのお猪口に注がれていく…それを大倶利伽羅さんが負けじと飲み干していく。

私は隣で必死に止めていたが、酔っぱらい達を止められるはずもなく、頼みの光忠もいつの間にか長谷部と一緒に転がっているし、国広くんと思われる布の塊もびくともしない。

私じゃ全然力になれないけど、大倶利伽羅さんに全て飲ますわけにいかないので飲めるだけ頑張って飲んだ。


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