刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
何故か引き剥がされた。結構、というかかなりショック。もしかして重かった?大倶利伽羅さんの唸り声みたいなの聞こえたし…相当重かった?最近体重計ってなかった。
知らぬ間に…光忠の美味しいご飯とおやつで服のサイズは変わってないけど、それなりに増えてた??
どうしよう…
青ざめていたらいつの間にやら大倶利伽羅さんに組み敷かれていて、大倶利伽羅さんの顔と天井が視界に写った。
「え、えっと、ごめんなさい…お、重かった…から怒った?」
「そうじゃない…」
「…?」
「あんたは急に大胆になるんだな…ここが寝所だとわかっててやっているのか…」
「え…あ…」
「わかっていないのか」
「わかってるけど、けど…緊張しちゃうの直したいな、て思って…くっつきたかったのもあるけど…」
「俺を煽ったんだ、襲われたとしても文句は言うなよ」
「あ、え、んむぅ…っ」
考える間もなくすぐさま口を塞がれ、開いていた口に舌が滑りこんでくる。思わず彼の胸板に掌を当てて押したけど、がっしりした胸板はびくともしない。
「んん…っ」
ちゅくちゅく、と舌が絡まり、心臓がうるさくて、心拍数が急激に上昇したせいかうまく息が出来なくて、大倶利伽羅さんの胸板をぺちぺちと懸命に叩いた。