刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
大倶利伽羅さんが枕元にあるリモコンで電気を消し、部屋が薄暗い間接照明に切り替わる。
すぐに緊張してしまうのをなんとかしなきゃ…大倶利伽羅さんにしてみたら面白くないに決まっている。
休日が終わったら二人っきりになれない日々がまた続きそうだし、こうやって過ごせる機会は中々ない…
近侍も大倶利伽羅さんの番までまだ日にちがある。
緊張を克服するには大倶利伽羅さんに沢山触れるしかない?
「お、大倶利伽羅さん…」
「なんだ」
「あ…あの…ぎゅ、ぎゅーってしてもいいです、か?」
ドキドキして恥ずかしさのあまり声を張り上げてしまい、声が少し裏返ってしまった。
なんてことだ。
大倶利伽羅さんは突然の私の言葉に少し驚いた様子だった。
「……勝手にしろ」
少し沈黙が続いたから断られるんじゃないかと、良からぬことばかり考えてしまっていたけど良いお返事?が。
私だってこれくらいできるもんと思い、えいっと仰向けに横になっている大倶利伽羅さんの上に覆い被さってぎゅーっと抱き締めた。
「ぐッ、……おい待て!」
「ん…?」