刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
「それでは、私は政府に報告して参ります」
こんのすけは煙と共に消えていった。
「そういうことだ…あんたは寝ろ」
そんな事を言われて、じゃあおやすみなさい、なんて言って自分だけ寝れるわけがない!
ここに大倶利伽羅さんの布団を持ってきて貰っても、きっと彼は寝ない。
だったら…
「じゃあ、こうしましょう!大倶利伽羅さん、私と一緒に寝てくれませんか…?」
「…は?」
「同じ布団で寝たら…万が一私に何かあったとしてもすぐ気付きますよね?だから…」
「…」
私は掛け布団を捲って、ポンポンと隣に来るように催促した。
我ながら大胆な事をしているけど、そこは深く考えないようにしよう…何度も一緒に寝てるし問題はないはずだ!
少しだけ沈黙が続いたけど、大倶利伽羅さんは黙って布団の中に入ってきてくれた。
自分で誘っておきながら、ぐっと近くなった大倶利伽羅さんとの距離に、心臓がドキリと高鳴り体が強張る。
それに気付いたのか大倶利伽羅さんは、少し眉を寄せた。
「あんたがここで寝ろと言ったんだろう…」
「そ、その通りです…」
「……電気消すぞ」
「お、お願いします…」