刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
「左様でございますか、それは良かったです!もう、心配したんですからね!これからは安易に体からの手入れは行ってはいけませんよ!はあ、審神者様…顔色も良さそうで安心しました」
気丈に振る舞っているようでも、こんのすけの目は少し涙で潤んでいて体も少し震えていた。思わずその小さい体を抱き締める。
「こんのすけ…本当にごめんね…」
「審神者様…本当は、本当は…こんのすけは不安で仕方なかったんです…」
こんのすけの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「こ、こんのすけ、ごめんねぇっ」
「いえ、ぐす…取り乱してしまい申し訳ありません…大倶利伽羅様が、審神者様をずっと看病してくれていたのですよ…おや、お、大倶利伽羅様いらっしゃったのですか!それなら話が早い。大倶利伽羅様、念のため今夜も審神者様の側についていて貰えませんか?」
「…そのつもりでここにいる」
こんのすけは大倶利伽羅さんの言葉に安堵したように頷いた。
「審神者様、熱が完全に下がるまではまだ油断出来ませんから、くれぐれも無理をなさらないようにして下さいね!しっかり休養なさって下さい。大倶利伽羅様、審神者様を宜しくお願いしますね」
「…承知した」