刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
さて、夜中にシャワー浴びたけどお風呂にゆっくり浸かりたいなと思い、お湯を沸かそうと立ち上がったら「主、長谷部です」と声が聞こえた。
「長谷部?どうしたの?」
「主、入ってもよろしいでしょうか」
「どうぞ?」
「は、失礼します。主、もう大丈夫なのですか?」
「大分熱も下がったよ、色々とごめんね…」
「そうですか…良かったです。主、無理はなさらないで下さいね」
長谷部は、私をとても気遣ってくれてお風呂も沸かしてくれて、布団のシーツも変えてくれた。
「こんなことまでさせてしまって申し訳ないです…本当にありがとう」
「いえ…これくらいはさせて下さい」
長谷部の様子がなんだか変だ。
何か言いたそうにしている気がするけど、視線を斜めに落として少し寂しそうな表情で。
「長谷部?どうかしたの?」
「…」
「長谷部?」
「あ、主は…、大倶利伽羅と恋仲だったのですね…」
「あ…」
「いえ…決してそのことについて責めているわけではないんです。悔しくないと言えば嘘になりますが…大倶利伽羅より俺の方がずっと、あ、いえ、そうではなく……」
「一振りを特別に好きになって…ごめんなさい…でも、だからといって皆に対して何か変わるわけじゃないからっ」