刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
「ああ、間違いない。それでな、『こいつと俺はこういう関係なんでな、誰にも手出しはさせない!』ってきみに熱烈な口吸いをだな!」
「そうそう!信じられるか?主!あの伽羅がぶっちゅ~って、ぶっちゅ~!」
貞ちゃんが目を瞑ってぶっちゅ~って言いながら私に向かって口を尖らせている。鶴丸がそれを見て大きく頷いている。まさか本当に大倶利伽羅さんがそんな事を?
「きみを抱きかかえたまま見せびらかすように、あんまりしつこくちゅうちゅう口吸いして離さないもんだから、さすがに俺も驚いて「おい…」 ……ッ!???」
どこまでが本当かわからない二人の話を半信半疑で聞いていたら、低い声が聞こえた…いつの間にか大倶利伽羅さんが眉根を寄せて立っている。
鶴丸と貞ちゃんの顔が途端にひきつる。
「随分と、楽しそうだな…」
「か、伽羅坊!!」
「うわっ、伽羅!」
「かなり…話に尾ひれがついているようだが?」
「ははっ、そうだったか?さ、貞坊…ここは一旦撤退だ…」
「やっべえ、激しく同意するぜ…」
「……死ね」
二人は慌てて部屋を走り去っていった。それに続き大倶利伽羅さんが追っていく…
やっぱり鶴丸が言っていたような事をあの大倶利伽羅さんがするわけがないよね。