刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
「ええ、分かっております。…俺は、主が幸せなら何も言うことはありません。それだけ確認したかったのです。この長谷部、これからも変わらず主のために尽力させていただきます」
「…ありがとう…これからも、よろしくお願いします…」
「は、それでは失礼致します」
長谷部は律儀にお辞儀をしてから部屋を出ていった。
それからお風呂にゆっくり浸かった後、ベッドに横になっていたら、コンコンとドアを遠慮がちに叩く音と「あるじさま…」と可愛い声。
「五虎ちゃん?入って?」
「はい、失礼します」
遠慮がちに入ってきた五虎ちゃん。でも私の顔をみた途端、堰を切ったように泣きながら抱き付いてきた。それから乱ちゃん、厚くん、前田くん、信濃くんが続けて入ってきた。その様子を見ていたのか長谷部が声を張り上げる。
「主はまだ本調子じゃない、そんな大勢で何を考えている!」
「長谷部、大丈夫だって!皆来てくれたの?嬉しい、ありがとう。五虎ちゃんも…心配かけてごめんね」
長谷部は仕方がないなというような面持ちで「長居はするんじゃないぞ」と溜め息混じりに言い、部屋を出て行った。
「あ、あるじさまっ、うわぁん」
「五虎ちゃん心配かけてごめんねっ、もう大丈夫だから泣かないで」
「ぐす…っ、あるじさまぁ」