刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第7章 体調不良
「明日医者に行くときは、近侍であるあいつと一緒に行け」
「え?一人で行ってくるよ」
「あんたバカなのか」
「だってこれ以上迷惑かけられないし…」
「はあ?この程度のことで迷惑と思うやつはこの本丸にはいないし、皆あんたを慕っている」
「そうなのかな…」
「そうだ、あんたもう少し自信を持て」
国広くんに言われてしまった。
落ち込んでいると光忠が遠征から帰ってきたようで、慌ただしい足音がした。
部屋の扉が勢いよく開いたと思ったら、光忠が私の傍らに駆け寄ってきた。
「主ちゃん!!」
「光忠ご、ごめんねっお出迎えもせずっ」
「そんな事より大丈夫なのかい!?倒れたって聞いて気が気じゃなかったよ!」
「だ、大丈夫っ!貧血起こしただけ…」
「本当なのかい!?気付いてあげられなかった僕達も悪いけど、もっと頼っていいんだよ!君は頑張りすぎだ!」
「ごめんなさい…」
「明日必ず病院行ってちゃんとみてもらうんだよ?」
「うん…そうする」
「じゃあ、僕は夕餉の準備があるから行くけど、後でご飯持ってくるからね、沢山食べて力つけなきゃ」
頭を撫でてくれる大きな手が気持ちいい。
じゃあ山姥切くん頼んだよ、と言って光忠は部屋から出ていった。