第7章 体調不良

「審神者様は無理しすぎです！何かあってからでは遅いのですよっ明日の会議も欠席しましょう！」

「ありがとう、こんのすけ。でも大丈夫…」

「たーいしょ、人間は俺っち達と違って手入れですぐ治るなんて事ねーんだから、もう少し自分を大事にしてくれ」

「は、はい…」

「まあ…俺っちはもういくから、何かあったら近侍に伝えてくれよな」


そう言って、薬研くんは部屋を出ていった。


「国広くんもありがとう…」

「あぁ…あまり無理はするな。流石に肝が冷えた」

「こんのすけも、もう大丈夫だから、ね？」

「わかりました。くれぐれも無理をせずゆっくり休んで下さいねっ！何かありましたらいつでも呼んで下さい！」


こんのすけはボワンッとお決まりの煙と共に消えた。


「…大倶利伽羅さんは？」

「あいつならさっきまでここにいたが、第一部隊の出陣で出ていった」

「そっか…お見送りもしないで悪かったな…」

「あいつ…あんなに取り乱してるあいつ、初めて見たぞ」

「え？」

「あんたを抱きかかえて離さなかったらしいし、その後もあんたの側から離れなかった」


心配してくれたんだ…
不謹慎だけど、大倶利伽羅さんの様子を聞いて堪らなく嬉しくなってしまった…。