刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
すると大倶利伽羅さんはゴロンと仰向けになり、スッと目を閉じた。ドキドキしながらもそっと頬に唇を寄せる。
頬にキスしただけなのに肘をついた場所からベッドの軋む音がして、何だか妙に厭らしい事をしている気分に陥ってしまった。
……というか、大倶利伽羅さんがまだ目を閉じたままなのは何故だろう。足りない?ってこと?なのかな…
もう一度頬にちゅ、とさっきより幾分長く口付けてみる。
…
…
…
な、なんでまだ瞑ってるの?
もしかして…場所が違う?とか?
そう思い、恥ずかしながらもちゅ…と唇に触れるだけのキスをした。
正解、とでも言うように大倶利伽羅さんの伏せられていた瞼が開き、視線がかち合う。
「もう一度、だ…」
「え…」
また、目を閉じられてしまった。
おずおずと唇を寄せると、突然後頭部に手が回され抑えられる。
「…足りない」
「へぁ?……っ」
すりっと催促するように鼻を触れ合わされて、焦点がぼやける程近くで見つめられ、次いで吸い付くように唇が重ねられた。
唇全体を食べられるようにゆっくり、かぷっ、かぷっと何回も包み込まれる。
大倶利伽羅さんの優しい甘やかな口付けに、くったりと体の力が抜けていってしまう。
「ん…お、くりか「主ちゃん、ご飯持ってきたよ」」
「「…ッ!!」」