刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
大倶利伽羅さんの逞しい腕と厚い胸板は、いつも私をすっぽりと優しく包み込んでくれる。
そして私はその温もりに胸がキュンとときめいて、それと同時に言葉では言い尽くせないほどの安心感をもたらされるんだ。
「ずっと…側にいてくれて、ありがとう…」
「当たり前だ…」
「その…お着替えとか、も」
「…あまり、見ないようにしたから安心しろ…」
「は、はい…」
正直物凄く恥ずかしいけど、なんだか気まずそうに視線を斜めに落としている大倶利伽羅さんが可愛くて。
看病なんてするのは初めてだっただろうに。きっと一生懸命してくれたんだろうな…
「まだ夜中だし、大倶利伽羅さんも休んで?大分疲れてる顔してます…本当にごめんなさい…」
「なら……ここで寝る」
「え!!だ、だめっ…」
私の言葉に大倶利伽羅さんは不満そうに顔をしかめた。
嫌じゃないけど、だってだって!!
「…駄目なのか」
「私お風呂入れてないから…」
「どうでもいいな…」
大倶利伽羅さんは強引にベッドに入り込んできて、私を抱きすくめた。
ひええ!私何日もお風呂に入っていないのに!!それどころか髪の毛なんて汗でベタついている!
「あんた、まだ熱い…」
「で、でも…大分良くなりました…」