刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
「…あんたも寝ろ」
「うぅ…」
やだ、どうしよう、動けない。
大倶利伽羅さんが寝たらこっそりシャワー浴びてこよう…だって好きな人の前ではいつも清潔にしていたい。例え病み上がりだろうと…しかもこんなに距離感が近いと気になって仕方がない。
部屋にお風呂増設しておいて本当に良かった…
すると余程疲れていたのかすぐに大倶利伽羅さんの寝息が聞こえてきた。
口の中が乾ききっていて不快感が凄い。大倶利伽羅さんの私を抱き締めている腕が少し緩んだ隙にそっとベッドを出て、テーブルの上のイオン水を一気に飲み干した。
体に水分がどんどん吸収されていく。
「ふぅ…」
髪の毛を触るとやっぱり汗で少しバリッとしていた。こんな状態で大倶利伽羅さんと寝るなんて絶対無理なので、ふらふらしながらも意地でもなんとかシャワーを浴びる。
後から替えの下着を持ってくるのを忘れていた事に気付きハッとするも、仕方がないのでそのまま浴衣を着た。
大倶利伽羅さんを起こしてしまったら悪いのでドライヤーのコードを引っ張り、なるべく静かにお風呂場で髪を乾かしなんとか歯磨きも終わらせた。
熱があるせいか体に力が入らず、思っていた以上に時間がかかってしまったけれど…
大倶利伽羅さんを起こさないようにと気を遣いながらそっと部屋に戻り、下着を取ろうと思ったところで
「風呂に入ってきたのか」
「わあっ」