刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
胸がスースーすると思ったら、ブラジャーも外されていて、ノーブラな状態である事にボンッと頭が沸き上がった。
それに沢山汗をかいた筈なのに、身体はスッキリしている。着ている浴衣もお洗濯の柔軟剤の匂いがした。
大倶利伽羅さんが身体も拭いてくれたのだろうか。
…そんな事までさせてしまった。
ん?でも…ということは、
は、は、裸を見られたという事だ。
うそ…
「あんた…」
その状況に頭を抱えていたら突然大倶利伽羅さんの掠れた声が聞こえた。
見ると、目を覚ましたのか酷く心配そうにこちらを見ていた。
「もう大丈夫なのかっ!」
「うん、…うん、」
「良かったっ、あんたずっと苦しそうでっ…」
大倶利伽羅さんは私の額や頬に触れ、なおも心配そうにしている。
「ごめんね…心配かけて、沢山迷惑、かけて…」
「そんなことはいいっ、俺のせいで、すまなかった」
「大倶利伽羅さん…、そんな謝らないでっ」
「俺が無理やりあんたをっ」
「無理に手入れしようとした私が悪いからっ」
大倶利伽羅さんは苦渋に満ちた顔をしていたけど、それ以上は何も言わなかった。
何も言わないけど、包み込むように抱き締められた。