刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第7章 体調不良
大倶利伽羅さんを見ると、眉を寄せ唇を真一文字に引き結んでいるが、さっきの怖い顔とは違って心なしか心配そうな面持ちをしていた。
「すみません」
「謝るな、すぐ薬研を呼んでくる。待ってろ」
え、事が大きくなってしまう!それだけは勘弁してほしいのです!そう思い、「ちょっと待って!!」と、立ち上がった瞬間、立ち眩みがして目の前が真っ暗になった。
「おいっ」
「…」
「おい!大丈夫かっ、おい!」
床に倒れる前に、ふわりと体が浮き上がる感じがして意識を失った。
…
…
気が付いたら自室のベッドに横になっていた。
側に国広くんと薬研くんとこんのすけがいる。こんのすけはさめざめと泣いている。
「あ…」
「大将っ倒れたんだ!覚えてるか?」
「審神者様!良かったです!」
そういえば倒れたんだ…
執務室でのやり取りを思い出していると、国広くんが口を開いた。
「今日はもうゆっくり休んで、明日医者にみてもらえ」
「そうだな、俺っちも人間の体、ましてや女の体にそこまで詳しくねーからな。つーか日曜から我慢してたんだってな」
「薬研くんも…心配かけてごめんなさい。忙しかったし、出血もその内止まるだろうって思ってて…」