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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第27章 反動


熱があるのではないか!?

頭の中で、主失礼致します、と丁寧に頭を下げ主の額と首に順に手を添えた。一期一振という太刀はどのような状況でも決して主への忠誠を忘れない。


まずい!これはかなりの高熱だ!
私としたことが主との近い距離感にどこか浮かれてしまっていた。ここまでになるまで気付かなかったとは、なんという失態!!


とにかく弟を、薬研を呼ばなければ!

急いで押し入れを出て、一期は主に羽織らせている自身の上着のチャックを閉め、主を抱きかかえた。


「次郎殿!薬研を、薬研を呼んでくれないか!」

「どーしちゃったのさぁ?あれ?主?」

「体が異常に熱いのです!」

「そりゃ大変だっ」


次郎太刀は急いで広間を出ていき、それに続き隣にいた蜻蛉切が近侍の長谷部殿を連れて参る、と出ていった。程なくして薬研藤四郎が広間に姿を現す。


「いち兄!」

「薬研か、主の体が異様に熱い、様子を見てくれないか!」

「ああわかった!いち兄はとりあえず大将をここに寝かせてくれっ」


薬研が急いで座布団を並べ、一期がそこに主を寝かせた。熱を測り電子音が広間に響く。薬研は表示されている数字をみて面食らった。


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