刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
大倶利伽羅さんは少し眉を顰め、溜め息を吐いた。
「少しでも辛くなったらすぐ休め」
「…はい」
「くれぐれも無理はするな…異変を感じたら真っ直ぐ俺の所へ来い、いいな」
俺の所へ来い…なんか凄く嬉しい言葉。えへ…
心配して言ってくれてるのはわかってるけど、変に意識してしまって照れてしまった…
「…真っ赤だぞ」
「え…」
大倶利伽羅さんの柔らかい目が私を見つめている。やだ、恥ずかしい。そんなに見られたらますます意識してしまう…
大倶利伽羅さんはそんな私を見て、ふ、と微かに笑い「無理するなよ」と言い書庫を去った。
「あぁ…反則…もう、好き…」
あの笑顔は反則だ。
お付き合いするようになってから、大倶利伽羅さんは前よりずっと多く微笑んでくれるようになった。
…それでも他の刀剣たちが見せてくれる笑顔の頻度より到底少ないけど、私はその微笑みを見る度、胸が一杯になってしまって直視出来ない…
ドキドキする心臓を落ち着かせ、一呼吸おいて私も広間に向かった。
広間には粟田口の皆が勢揃いしていて、隅っこの方では酒豪の刀剣達が昼間からお酒を飲んでいる。
「あるじさん!!」
「あるじさまっ」
「大将待ってたぜ!」
「皆お揃いだねー!なんのゲームするの?」