刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
チュン…チュン チチチ…
窓の外からは爽やかな可愛い雀のさえずりが聞こえる…
けど…眠ろうにも全然眠れなかった。二日連続で眠れていない…昨日は大倶利伽羅さんを失うんじゃないかと、とにかくそのことだけがとても怖かった。
気持ちが落ち着いてからお風呂に入ったら、自分の体にある数々のキスマーク…
それからはどうだ、体をまさぐられた感触ばかりを思い出してしまって眠れなかったのだ。
それに疲労の蓄積と、寝不足、昨日の手入れ、思い当たる事が多すぎてもはや何が原因なのかは分からないけど、体は相変わらずだるいままだ。
でも休日だしなんとかなるかな…
今日は短刀ちゃん達とゲームで遊んでからかくれんぼをする約束をしているので、約束の時間に広間に向かった。
「おい」
廊下を歩いている途中で声がかかり、振り向くと大倶利伽羅さんが立っていて、そのまま近くの書庫に連れ込まれた。
「あんた、具合は」
「え、と…まだ少し怠いけど休むほどではないかな…?」
「顔色が悪い…今日は休んでいた方がいいんじゃないか」
「でも、約束してて…一応かくれんぼの時に休もうと思えば休めるから大丈夫!」