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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第26章 瘴気


大倶利伽羅さんは背中と胸の下辺りを切られたらしく、服が裂けて血がべっとりと付いている。更に腕には擦り傷が沢山ついている状態だ。

どう見たって大倶利伽羅さんの方が傷が深い。とくに背中の傷が…。

何か話しているような長谷部の声が聞こえた気がしたけど、手入れの事で頭が一杯でそれに構ってる余裕がなく、急いで五虎ちゃんの刀本体を受け取った。

大倶利伽羅さんの本体も受け取ろうとしたら、大倶利伽羅さんはいつの間にか手入れ部屋にいない!


「え…?は、長谷部、大倶利伽羅さんは…?」

「奴なら、さっき出ていきました。俺は止めたんですが…」

「そんな…、あ…で、でも取り敢えず五虎ちゃんのお手入れが先です、ね…」

「五虎退が終わり次第俺が探してきますよ。主、顔色が悪いです、手入れが終わるまでは俺もここにいます」


急ぎ五虎ちゃんの本体の手入れを行い、傷の手当てもした。五虎ちゃんは終始申し訳なさそうにしている。

そして無事に全てが終り、手入れ部屋の布団に寝てもらった。


「あるじさま、ありがとうございます。あるじさまの霊力に包まれていてとても心地が良いです…あの…僕はもう大丈夫なので、大倶利伽羅さんを…」


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