刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第25章 真夜中の出来事
「厠の帰りだ…あんたと国永が座っているのが見えた。それに…あんたが困っているように見えたからな」
「そ、そっか…」
「もう深夜だ…、早く寝た方がいい。部屋まで送る」
大倶利伽羅さんと一緒に部屋に戻る時に、彼の後ろをとぼとぼ歩いていたら、途中で広間の前を通らなくてはいけないことに気付いて一人で焦った。
「ああんっ、あひぃ!あ゙っあ゙っ!」
「ここか!ここがいいんだろうがぁっ」
「そこそこぉ~凄いっ、またイくっっ!!またイ゙ぐの~!」
「おらおら!いっちまいなっ」
「あ゙あ゙ぁぁぁあっっ」
…
…
案の定通り過ぎるときに聞こえてくる音声。クライマックスなのか、喘ぎがとにかく凄くて、物凄い羞恥に襲われた…。
大倶利伽羅さんは、そのあられもない声が聞こえている間、早足になっていて…
足の長い彼が早足になるとすぐ置いていかれそうになり、少し小走りで彼の背中を追いかけた。
「……おやすみ」
部屋に着き、そう言ってすぐにその場から立ち去ろうとする大倶利伽羅さん。