刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第25章 真夜中の出来事
ギギギ…、と音が出そうな程重たい首を動かし振り返ると、そこには青江がいた。
そしてその手にはアダルトビデオが数枚…
まだ観る予定なんですね!!
青江は明らかに動揺しているらしく、その証拠に手に持っているDVDを落としている。
そしてついつい落ちているDVDのパッケージが視界に入ってしまった。
『はめたいんじゃーズ!』
『ハリー・ホッターと秘所の部屋♡』
『お姉さんの筆下ろし♪』
「……………」
有名映画のパロディか?と思わせるふざけたタイトルに、思わずヒクリと顔が硬直してしまった。どこでこんなの見つけたの?誰の趣味なんだろう…
放心状態になってしまっていたら、広間から鶴丸が出てきた。
バチッと目が合い、なんとも気まずい!
「…」
「…」
「きみ…」
「わ、私は何も見ていません…」
私達の声に青江はハッと我に返り、慌ててエロビデオを手に回収し、「君も好きだよねぇ…僕も好きなんだ…」と意味深な事を言い、広間に逃げるように入っていった。
残された鶴丸と私…
そーっと鶴丸の横を通りすぎようとしたら、腕を捕まれた。
「……ッ!!」