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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第25章 真夜中の出来事


明日で任務が終了するという事で、前祝いに皆で酒盛りでもしてるのかな…只でさえしょっちゅう酒盛りをしている面々だ。きっと今頃皆で騒いでいるんだろうな、と思いながら冷たい廊下をペタペタと歩いた。


「……っ、…はぁ…ぅ」


廊下を歩いていると、何やら苦しそうな声が聞こえてくる。


「…?」


もしかしたら誰かが飲み過ぎて吐きそうになっているのかも知れない。あるいは、泥酔した誰かが縁側から足を踏み外して、庭に落っこちて怪我してるのかも?

心配になって、足早に廊下を歩いて声のする方に急いだ。

広間に近付くに連れてその声は大きくなるばかり。


「あ゙ぁ…、…はぁ」


段々と鮮明になってくるその声に、少し違和感を覚え、急いでいた足もピタリと止まる。
どう考えても女の人の声に聞こえるんだよね…

誰か恋仲の相手を本丸に連れ込んで、如何わしいことでもしているのだろうか…。

近侍部屋にいなかった長谷部だろうか。きっちりしている彼が近侍部屋を開け放したままでいなくなっているのは珍しい。

でもまさか、いくらなんでも長谷部に限ってそんな事するはずないよね…


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