刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第24章 万屋デート
廊下からドカドカと足音が聞こえてくる。誰かこっちに向かってきているようだ。
あっ…と、どちらともなく離れた。
「入るぞ~」
「主さん失礼します」
入ってきたのは兼さんと堀川くんだった。
「おっ、大倶利伽羅いたのか、お疲れ!出陣の報告かぁ?」
「…あぁ」
「兼さんと堀川くんどうしたの?」
「おお、これやるよっ」
机に少し乱暴に置かれた白い箱。
大倶利伽羅さんはこの間に失礼する、と言って出て行ってしまった。
「兼さんが選んだんですよ~」
「国広!余計なこと言ってんじゃねぇよ」
毎回だけど、この二人のやりとりが面白い。兼さんは堀川くんに頭が上がらない感じで。戦場では立場が逆転するらしいけど…
箱を開けると黄色いプルンとした食べ物。
「プリンだぁ!しかもこのプリン!限定のっ!並ばないと買えないやつ!!」
「さすが主さんよく知ってますね」
「だって、いつか絶対食べるんだって心に決めてたもん」
「相変わらずの食い意地だな」
「兼さん一言余計だけど、二人共ありがとう~」
「いいってことよ」
「喜んでもらえて良かったです。兼さんと並んだ甲斐がありました!ね?兼さん」
「くそっべらべら喋りやがって!ま、そーいうこった!」