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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第24章 万屋デート


向かいに座っている大倶利伽羅さんをそっと見遣る。
彼は窓の外に視線を向け、街行く人々を眺めている。


格好良い…


惚れた欲目なんかでは決して無い。心底格好良い。
何故、こんなに格好良い人が私を選んでくれたのか…
これまでに何回も何十回もそんなことを考えたけど、未だ答えは見つからない。

すると私の視線に気付いたのか、彼がこちらに顔を向けた。
綺麗な金色の瞳と目が合い、心臓がドクンと騒ぎ出す。


「…どうした」

「いや…あの…無理に付き合わせてしまって悪いなって…」


考えていた事を正直に伝えたところで、呆れられそうなのでそれとは別のことをとっさに言葉にすると、はぁ…と嘆息されてしまった。


「別に気にすることじゃない…」

「そ、「お待たせしました~」」


話そうと思ったら、店員さんが来てテーブルに注文したサンドイッチ等が並べられ、思っていたよりも大きいパンケーキに驚いてしまった。


「これ…大きいですね。絶対食べられないと思うので、先に分けちゃっていいですか…?」

「…好きにしろ」

「わぁ!有り難うございますっ」


パンケーキを半分に切って、早速取り皿に自分の分を取り分け、形の崩れていない方を大倶利伽羅さんに渡した。

そしてまずはサンドイッチをパクリ。
野菜がシャキシャキで、お店特製ソースがとても美味しい…


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