• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第23章 バレンタインデー


大倶利伽羅さんはフッと微笑んで去り際に「ケーキ、旨かった」と一言いい、部屋を出ていった。

うぅ~!あんな顔を見せられたらまた蕩けてしまうじゃないか。

その後暫く伊達部屋を出られずにいると、ご飯を食べ終わったのか貞ちゃんが部屋に戻ってきた。


「あれ?主、まだいたのか?伽羅は広間にいたぜ」

「う゛…」

「どーしたんだ?」

「なんでもないっ」


まだ顔が熱い気がして咄嗟に俯いたら、貞ちゃんが大きな金の瞳をぱちくりさせ、不思議そうな顔をして覗きこんできた。


「伽羅に溶かされたのか?」

「~~~ッ!!」


貞ちゃんは伽羅も機嫌良さそうだったぜ!うまくいってるんだなっ、とニカッと笑っている。


「貞ちゃん…その、今日は、部屋貸してくれてありがとね?」

「いいっていいって!いっそのこと伽羅を永久近侍にしたらずっと一緒にいられるぜ?」

「そんな訳にいかないよ」

「まあ、そうなったら俺も困るけどな」


有難いことに近侍をしたい、と言ってくれる刀剣が沢山いて、貞ちゃんもその中の一人で…そんな状況で大倶利伽羅さんを永久近侍にしようものなら、関係もばれてそれこそ贔屓と言われてしまう。


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp