刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第23章 バレンタインデー
貞ちゃんと話していたら少し顔の熱も収まったので、大倶利伽羅さんが戻ってくる前に、夕餉を食べに広間に向かった。パタパタと手で顔を扇いでいたら、その途中で鶴丸と光忠に会ってしまった。
「おっ!きみ、顔が赤いぞ!伽羅坊に手でも出されたか?」
「ちょっと鶴さん、デリカシーなさすぎだよっ!」
「…」
「はははっ!すまんすまん」
「主ちゃん、広間に伽羅ちゃんいたよ。一緒に食べておいでよ」
「そ、そうします…」
にやにやしている鶴丸から逃げるようにその場を去った。広間につくと食事に手をつけている大倶利伽羅さん。
横に座ろうか迷っていると、服の裾をツンっと引っ張られた。
後ろを振り返ると、「あるじさま、一緒に食べたいです…」と五虎ちゃんが照れくさそうに立っている。
可愛すぎる!思わず抱き締めて、頬擦りした。
「あるじさま、くすぐったいです」
「だって可愛い、可愛い!」
顔を赤らめている五虎ちゃん。可愛いその姿に完全にノックアウトされて、その流れでそのまま五虎ちゃんと一緒に寝ることになった。