• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第23章 バレンタインデー


大倶利伽羅さんは午後から出陣を控えているので、出陣が終ってから一時間後に私が伊達部屋に行く予定だ。誰かに見られたとしても、出陣報告の内容にちょっと聞きたい事があって…と言い訳ができる。

夕餉までの少しの時間だけどやっと一緒に過ごせることに、早くも気持ちが浮き立ってしまう。それまでに何としても仕事を終わらせるために一心不乱に机と向き合った!

そうこうしている内に大倶利伽羅さんが帰還する時間になり、兼さんと一緒にゲートに向かい、第一部隊を出迎えた。


「おかえりなさい」
「ご苦労ご苦労。この俺がいなくても成果はあげられたか?」

「…問題ない」


隊長である大倶利伽羅さんを始め、皆怪我もなく帰ってきてくれた事に安堵する。

獅子王が集めた資材を「資材庫に片付けておくからなー」と骨喰くんと一緒に運んでいった。


「おーし、これで今日の仕事は終わりだなっ俺も風呂に入ってくっかな~!」


兼さんがまた明日な!と言って、お風呂に向かって去っていく。
それと同時に大倶利伽羅さんがゆっくりこちらに近づいてきた。


「任務報告は後で、部屋でな…」


私の横を通り過ぎる時に、スッと屈んで耳元でそう言い、お風呂場に向かって歩いていった。

突然囁かれて、腰が抜けそうになってしまった。


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp