• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第23章 バレンタインデー


短刀ちゃん達がその場で封を開け、クッキーを食べては「美味しいよ!」とか「うまいぜ、大将!」とか言ってくれてる。なんて優しい子達なんだ、それにとても癒される…。
短刀ちゃんの側にいた一期さんにも手渡した。


「一期さんも、いつも有り難うございます。少なくて申し訳ないですけど、どうぞ…」

「滅相もございません。主、有り難うございます」


一期さんは微笑んで、綺麗に頭を下げてくる。こんな少しのお菓子なんかにそこまでされてしまっては、こちらが居たたまれなくなる。

順番に刀剣達に渡していると、大倶利伽羅さんも来てくれたのでさりげなく渡した。その後、鶴丸が来て「これが噂のくっきーとやらか!」その場でパクリと口にいれた。


「三日月のじいさんの言う通りこれはうまいな!驚いたぜっ」

「本当?良かった。でも、少なくてごめんね」

「それは仕方ないさ、人数が多いからな」


鶴丸は「お礼といっちゃなんだが、今日は伽羅坊と楽しんでくれ」と耳打ちしてきて、にやにやしながら去っていった。とても恥ずかしい。

何振りかの刀剣達は、毎年お返しはいらないって言ってるのに律儀に返してくれたりして、逆に申し訳ない気持ちで一杯になる。今年も釘を刺しといたけどきっと聞いてくれないんだろうなぁ。


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp