刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第22章 御手杵は見た!!
突然政府から鬼退治任務とやらが発令された。
何?鬼退治?
時間遡行軍が鬼に扮しているのかしら…
とりあえず資源やら色々な報酬が頂けるので、我が本丸も無理のない程度には参加することになった。
主に第一部隊が出陣することになり、少しずつメンバーを入れ替えしながらも任務遂行にあたる。
途端に慌ただしくなり、折角大倶利伽羅さんと想いが通じあったというのに二人になる時間すらない。
今日は、任務遂行にあたり投豆兵を沢山必要とするため御手杵と刀装部屋に籠っている。
「ねぇ御手杵、なんで投豆兵は普通の刀装より壊れやすいのかなぁ」
「俺にもわかんねぇ、なんでだろーな」
「とりあえず、投豆兵の作成をお願い!」
「期待すんなよなー」
御手杵が資源を投入し、刀装の作成を開始する。
その後に聞こえてくる御手杵の残念無念の声…
「あー…」
「…」
「だーかーらー!」
「御手杵……失敗、かな?」
手には黒い塊…。俺には向いてないと御手杵がやる気なさげに言っていると、丁度大倶利伽羅さんが刀装部屋の近くを通りかかるのが見えた。
「大倶利伽羅!いいとこにっ!」
御手杵が声をかけると、大倶利伽羅さんは御手杵に視線を向けた。明らかに嫌そうな顔をしている…