刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第22章 御手杵は見た!!
鶴丸をマークしていたら、案の定主とコソコソなにかしてやがる。
あまりに怪しかったから俺としたことがつい声をかけちまった。なんだよ、ただのイタズラかよぉ~
それにしてもすげー格好だな…
しかしあの声…面白かったな。俺も今度使わせてもらおう。
その後風呂に入ってから近侍部屋に戻ろうとしたら…
主がよたよた歩いてるのが先の方で見えた。 やっと解放されたのか…歌仙、厳しすぎだろ。
お?向こうから大倶利伽羅がっ
俺はつい隠れた。
物陰から二人の様子を探っていたら、サッと大倶利伽羅が主を横の部屋に連れ込んだ。あそこは確か空き部屋じゃなかったかぁ!?
これは!!
そ~っと、近付いた。ちょうど障子が少し空いている…
好奇心に負けて俺は部屋を覗いてみた。
おおお!?
ちゅーか?ちゅーしてるのか?
それに!大倶利伽羅があんな甘い声出すんかあ!
俺は話しかけても無視されるんだけどなあ。
興奮しすぎて何を言っていたのかは耳に入らなかったが、その後二人は抱き合っていた。
うああああ!
まじかぁ~!
歓喜に震えながらガッツポーズをしていたら…バチッと大倶利伽羅と目があった。
ギラリと金の瞳が光る。
『失せろ…』
それは目だけで射殺されんばかりの圧。
怖すぎるだろ…
俺は慌てて近侍部屋に戻った。
二人は恋仲だああ!
俺の目に狂いはなかったんだ!!
さすが、槍の中でも一番高い偵察値。
当然のように、その日の夜も眠れなかったぜ…
御手杵side、終