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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第22章 御手杵は見た!!


1時間ほど経ったか。
不思議なほどに静かだな。

…にしても腹減ったなぁ~そう思っていたら、カチャッと主の部屋の扉が開く音!

誰かが静かに出ていく気配。
そいつが廊下に出て暫くしてから、そっと近侍部屋の障子を開けて姿を確認した。

暗くてよく見えないが、大倶利伽羅だよな?
あいつと主がいつの間にか夜を共にする関係にまでなっていたとは!!

それから俺は、酒を飲もうとしていた事も、腹が減っている事も忘れ、布団に潜り悶々としていた。
……部屋が明るくなった。気付いたら朝になっている。興奮して眠れなかったなあ。

珍しく主が起きてこない。
夕べはそんなに激しかったのか…1時間足らずで?やるなぁ、大倶利伽羅も。


「お~い、起きろよ、主!」


何度か声を掛けると主がやっと起きた。

ん?主から情交の匂いがしないし、大倶利伽羅の神気も感じられない。やってねぇのか?

聞けば次郎太刀と酒を飲んでいたらしい。大倶利伽羅は主を運んできただけか?にしても長い時間主の部屋にいたよなあ?

色んな疑問が脳裏をよぎったけど、そのまま主と仕事をして俺は出陣した。

うえ~!しくじったぜー
敵の刃が俺の足を掠めた。軽傷か。
昨日のことが頭から離れなくて油断した…

本丸に帰ると、遠征から帰った隊長の鶴丸が主になにやら耳打ちしているじゃないか。
主の目が泳いでいて明らかに怪しい。口説かれてんのか?もしや三角関係…
暫くは鶴丸もマークするとするか。

手当ての最中も心ここにあらずの俺は、ついつい主をガン見してしまった。

あんたは誰を好いているんだ?

聞きたいことは山程あるが、内容が内容だし気軽に聞けねぇ!


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