刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第21章 祝杯とイタズラ
「あ、主?主までどうしたんです?」
「…」
鶴丸が笑いながら「驚いたか!」って言うと…
「な、なんだその声は!!」
「は、長谷部これは、」
しまった、私も変な声なんだった。長谷部が驚いている。慌てて口を手で塞いだ。
「主、その声…どうかされたのですか?具合でもお悪いのですか?それにその格好…」
鶴丸とお揃いの服を着ている私を怪訝そうに見ている。それでも優しい長谷部は、こんな私を心配してくれている。
まだ側にいた御手杵がそんな私達をみて腹を抱えて大笑いしていて、その声で何人か集まってきて…その中に歌仙もいた。
「君達、一体全体何をやっているのかな?」
「…」
「何もやってないぞ」
「なんだね、その奇妙な声は!それにその格好…全くもって雅じゃないねっ!!」
鶴丸の声に歌仙が一睨する。私は歌仙が怖いから声を出せない!
よりによって歌仙にばれるなんて…うちの本丸の歌仙は何故こんなに怖いの!?絶対亜種だ!私は亜種を顕現してしまったんだ!
いつもなら私が歌仙に怒られる時は、光忠が間に入ってくれて助けてくれたけど、今はいない。
といってもこの格好を光忠にみられたら、逆に格好悪すぎるよ!!と発狂されて見捨てられそうだけど…