• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第21章 祝杯とイタズラ


「なんでわざわざ私のまで買うのよっ、ほんとやだよーー勘弁してよ~」

「頼む!俺だけ着ても意味ないだろう?それに長谷部は打刀なんだ、夜目が利くんだぞ!」


そう言って私にぐいぐいと服を押し付けてきて、またすがるような目で見てくる…
酷い…この刀、私がその目に弱いのを分かっててやってる!


「わかった!もうヤケクソだ!こうなったら着ちゃうからねっ」

「流石俺の主だ!!話が分かる!」

「誉められても全然嬉しくない…鶴丸、着替えるからちょっと廊下に出ててくれないかなぁ?」

「お安いご用だっ!」


鶴丸は機嫌良さそうに廊下に出ていった。
鶴丸に渡された服を広げてみる。良かった、スカートが付いてる…スカートがなかったらどうしようかと思ったよ。

寒い中、凍えながら着替え、脱いだ服を部屋のすみに置いておいた。


「鶴丸、着替えたよ」

「おっ!どれどれ……ぶはっ!」

「ひどっ!普通そこで笑う!?無理やり着せたくせに!」

「すまんすまん、なかなか可愛いな」


嬉しくない…。鶴丸は「準備万端だなっ長谷部の部屋の前で吸うぞっ」と言ってフードをしっかり被った。
その姿に笑わずにはいられない!


「ぷっあははは!」

「ん?そんなに面白いか?」

「うん…お願いだからこっち見ないで、笑っちゃうから…。そうだ、鶴丸?長谷部は寝てるんだよね?」

「ああ、真っ暗でピクリとも動いてなかった。あいつは寝相がいいからな」


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp