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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第21章 祝杯とイタズラ


「お、おお驚きだぜっ!早速夜這いか!?帰ってきて初日から伽羅坊も大胆だなっ」


太鼓鐘も寝落ちしそうになっていたが、夜這いという言葉に反応し、慌てて身を起こした。


「鶴さん動揺しすぎだよ…それにさすがに夜這いはないよ。主ちゃん次郎くんのとこで飲んでたみたいだし、あの娘お酒弱いから寝ちゃって、伽羅ちゃんが部屋まで送ってるんだと思うよ」

「しかし伽羅坊が出てってからもう小一時間は経つぜ。いくらなんでも遅すぎやしないか?」

「伽羅、送り狼になってないよな…」


燭台切は主と次郎太刀が飲んでいるのを太鼓鐘から聞いて知っていたので、おおよその事はなんとなく想像がついていた。
だから何にも不安に思っていなかったのだが…

大倶利伽羅もお酒に強いとはいえ、今夜はそれなりに飲んでいたのだ。
鶴丸と太鼓鐘の言葉に段々と不安が頭をよぎる。

恋仲なのだから別にそういう事になってもおかしくはないし、寧ろ喜ぶべきことだ。
だけど今夜に限っては主ちゃんはお酒を飲んでいて、次郎くんが呼びに来たってことは、おそらく意識はないはず。そんな相手に…?


「…か、伽羅ちゃん、まさか」


燭台切の顔がどんどん青ざめていった。

そんな事を思われているとも露知らず、大倶利伽羅は程なくして自室に戻った。

血相を変えた3人に問いただされるとは知らずに…。


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